利息の計算方法

Calculation method

はじめに

「金利(利息)」は、広告や説明資料等に表示されるものに対しては、「実質年率」で表記/表示することが義務付けられています。

「実質年率」とは、実際にかかる年間の利息の事(借入した金額以外に、年間の返済において必要なお金のすべて)であり、例え、利息は15%であっても、書類作成費や手数料が別途必要な場合は、利息の15%だけではなく、その他諸費用も金利としてみなされるため見せ掛けの低金利を謳うことはできなくなっていますので金利を説明/提示された場合は、よく確認することが大切です。

20万円借りるのに金利20%の他に手数料等の諸費用が2,000円必要な場合

諸費用の2000円は金利換算すると1%ですから実質年率は21.0%という事になります。ヤミ金の中には表示の金利は安いですが、実際には様々な手数料等をとる手口が多くありますので十分なご注意が必要です。

実際に計算してみよう

利息の計算は非常に簡単です。

実質年率29.2%(これ以上の金利は違法)で50万円を借入した場合

一年間一切返済しないと仮定した場合の計算は
500,000円×29.2%= 146000円
つまり元金(借りたお金)が一切減らない場合の利息は単純に計算するならば、金額に金利(実質年率)をかけるだけです。

同じく50万円を実質年率29.2%で借りて10日間で全額返済した場合

計算式は
500,000円×29.2%÷365日×10日=4,000円
となります。

まず50万×29.2%で年間の金利が出ます。これは年間ですので一日当たりは365日で割ることで出ます。10日間での返済ですので365で割った一日あたりの金額を10を掛けて10日分にすれば計算ができます。

実際には、一括で返す事も1年間無返済な場合もないでしょうから、いくら元本をかえしていくかによって利息は変わってきます。

20万円を29.2%で借りて、一回目の返済日を30日後、元本を2万円返す場合

30日後の利息は、20万円×29.2%÷365日×30日=4,800円
元本を2万円返すから、返済額は24,800円。元本を2万円返済したので、借り入れ残金は18万円

また、30日後に同じように「2万円+利息」を返済するとすれば、
残金18万円に対して年率29.2%がかかるので、次の30日間でかかる利息は
18万円×29.2%÷365日×30日=4,320円
となります。

以下はこの繰り返しで、元本(最初に借入したお金)を多く返せば返すだけ その分、当然支払う利息も、少なくてすむことになりますので、借入をして返済する場合は 可能な限り、利息だけではなく、元本も返済するようにしましょう。